タカラバイオは24日、ヒトゲノム(人間の全遺伝情報)を完全解読するサービスを6月1日に始めると発表した。「次世代シーケンサー」と呼ぶ解析装置を活用し、約30億個に上るDNAの塩基配列を3カ月で解読する。ヒトゲノムの完全解読を請け負うサービスは国内初という。製薬会社や大学の需要を見込む。 三重県四日市市の拠点「ドラゴンジェノミクスセンター」に、米イルミナ製の最新型の解析装置を設置した。解析する際に必要なDNAの前処理もする。データはハードディスクに記録して顧客に提供する。 1検体の完全解読にかかる費用は170万円から。ヒト以外の動物や、生物資源としての利用が見込める微生物の遺伝情報解析も請け負う。タカラバイオは新サービスで年間1億円の売り上げを目指す。 ヒトゲノムは2003年に初めて完全解読された。短期間で解析するサービスが普及すれば、新型万能細胞(iPS細胞)などの研究に弾みがつきそうだ。 |
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