金属、樹脂の成型品を製造する大成プラス(東京・中央、大隅光悟朗社長)は2種類の金属を樹脂を使って密着する技術を実用化した。接着剤を使わず、レーザー加工もしないため製造工程の短縮、コスト減につながる。すでに海外メーカーが年内に販売するスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)で採用を決定。今後、自動車や飛行機の部品向けにも利用拡大を目指す。
金属を特殊な液体に浸すと表面に細かい凹凸ができる。これをプラスチックと一緒に射出成型機で一体加工すると、凹凸に樹脂が入り、2つの金属を密着させることができる。スマホでは強度が必要な側面にステンレスを使い、軽さが求められる内部には亜鉛やマグネシウムの合金を使う。2つの金属を樹脂で接着した部品を中国の工場で作ってメーカーに納める。
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