2013年1月31日木曜日
ホンダ―家庭用熱電併給システム、光熱費、年5万円節約
ガスで発電し、排熱を給湯や暖房に使うホンダの熱電併給システムがじわじわと普及している。納入先のガス会社は同様の働きをする家庭用燃料電池「エネファーム」に注力するが、2011年の東日本大震災以降は販売が上向いている。
同システムは都市ガスを燃料にエンジンで発電し、その際発生する熱を回収、再利用する仕組み。給湯暖房ユニットと組み合わせると光熱費を年約5万円節約できるという。家庭用を手掛けるのはホンダだけだ。
03年に商品化し、東京ガスなどガス会社が「エコウィル」の商品名で80万円程度で販売している。11年に全面改良し現行機を発売。33%小型化する一方、発電効率を従来の22・5%から26・3%に高めた。
ガス会社が09年にエネファームを発売しており、改良当初は販売が伸び悩んだ。だが、「大震災で分散電源への関心が高まった」(大阪ガス)ことから、エコウィルの販売が多い大阪ガスの12年4~12月の販売台数は4033台となり、前年度を上回るペースで推移している。
ホンダは12年11月に停電時にも使用できる機能が付いたモデルを追加した。12年末までの約10年間の販売台数は計12万4000台。四輪、二輪に次ぐ汎用製品の主力製品として地道に販売する考えだ。
(遠藤淳)
注文住宅などの城南建設(相模原市、黒羽秀朗社長)が1999年に発売した木造戸建て住宅「檜(ひのき)物語」が好評だ。柱や梁(はり)など主要な建材に強度の高い国産のヒノキを採用。これまでに累計約2万棟を販売した。
ヒノキはシロアリ被害や経年の腐食に強い高級建材。きめ細かい木目も特徴で、和室などのデザインにそのまま活用すれば高級感を演出できる。
一方で、建設後の湿度変化によって木が収縮し、割れる恐れがある。あらかじめ切れ込みを入れ「あそび」をもたせて収縮量を調整する手法もあるが、強度が落ちるのが難点。同社は独自の乾燥手法で切れ目を入れずに製材し強度を保つ。
ヒノキは一般的な集成材に比べ6割程度価格が高くなる。森林組合や製材工場と組み独自の調達経路を開拓、原価を抑えて通常の材木と同等の工費で建設できるようにした。
販売価格は1480万円(延べ床面積90平方メートル)と大手ハウスメーカーに比べ数割安く抑える。今月26日には、最小限の骨組みで開放的な印象を与える「シースルー階段」などを標準仕様に追加。デザインにこだわる消費者の取り込みにも力を入れている。
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