日立化成は29日、タッチパネル向けの透明導電フィルムを今年10月から量産化すると発表した。スマホ(スマートフォン)やタブレット(高機能携帯端末)向けに販売を進め、2015年度には年60億円規模の売上高を目指す。
透明導電フィルムは米カンブリオス・テクノロジーズ(カリフォルニア州)と共同開発した。日立化成の感光性フィルムとカンブリオスの銀の導電インクを活用し、折り曲げることができるフィルムを開発した。 日立化成は山崎事業所(茨城県日立市)で月産数十万平方メートルの生産設備を稼働させている。サンプル出荷を進める中で、一定の受注が見込めると判断。生産能力を拡大し、量産化に乗り出すことを決めた。 タッチパネルを巡っては、スマホやタブレットに加え、パソコンやテレビなどで今後、採用機器が増えるとみられる。ディスプレイサーチ(東京・港)の調査では、15年のタッチパネル市場は12年比で1・7倍に拡大する。 |
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