2011年7月13日水曜日

三菱重、低燃費LNG船を開発、25%効率向上、韓国勢追撃へ。

 三菱重工業は12日、燃費性能を約25%高めた液化天然ガス(LNG)輸送船の開発が完了したと発表した。船体上部に球形のタンクを覆うカバーをとりつけることで、進行方向からの風の抵抗を受けにくくなるほか、船体の強度も高めるために軽量化にもつながった。エンジン機構には燃費を改善した蒸気タービンを採用した。年度内にも初受注を目指す方針で、この分野で先行する韓国勢を追撃する。
 新型LNG運搬船は、球形のタンクを覆う船体一体型のカバーが特徴。進行方向からの風を受け流すことができ、風速8~10メートルの場合で燃費性能が3~4%向上する。カバーの鋼材で船体の強度を維持できるため、船体に使う鋼材重量は従来型に比べて約5%減ったという。鋼材使用量を減らすことで製造コストも下がる。
 LNGの積載量は15万5000立方メートル。船型は従来とほぼ同じだが、タンク形状を工夫したことで積載量を8000立方メートル増やしている。国内外の船主に売り込み、年度内に初受注、来年度以降は年4~5隻の受注を目指す。
 LNGは原油と比べて割安で環境負荷が小さい。東日本大震災後はさらに有望なエネルギー源として注目されており、輸送船の需要も増えている。ただ円高の影響で輸送船の受注競争では韓国大手が先行し、三菱重工など日本勢は燃費性能を武器に巻き返しを図っている。三井造船も新型エンジンを搭載して燃費性能を高めたLNG輸送船を開発している。

0 件のコメント:

コメントを投稿