浜松市の産業支援機関であるはままつ産業創造センターは、同センターの「浜松地域チタン事業化研究会」がチタン製船外機用プロペラ=写真=の製作に成功した。チタンはステンレスに比べて軽く、耐食性にも優れている。加工が難しいため実用化されていなかった。研究会に参加する地元の中小企業21社が中心となり、船外機メーカーのスズキの協力も受けて、短期間で開発した。2年後をめどに製品化したい考えだ。
浜松地域チタン事業化研究会は、高い溶接技術を持つ増田酸素工業所(増田久雄社長)などが参加している。現在の高機能プロペラはステンレス製が主流。チタン製にすれば強度を維持した上で4割軽くなる。
増田酸素などはチタン製について部位別にプレス加工し、その後に溶接して組み付ける製造技術を確立した。この技術を使えば、生産に必要な時間が従来の精密鋳造より短縮できる。製造コストは現在、チタン製がステンレス製の3倍程度高い。スズキなどとの協力で強度などを高める一方、価格も低減していく。
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