2013年1月24日木曜日

スマホ用高強度ガラス、独ショット、日本メーカーも採用。

 独ガラス大手のショットはスマートフォン(スマホ)のタッチパネルを保護するガラスを開発した。既存のスマホ用保護ガラスと比べて強度が2割高いのが特長。海外に加え日本の複数のスマホメーカーも採用を決めている。同社はスマホの世界的な普及で保護ガラスの需要は増すとみており、2014年に世界全体で約1億ドル(約88億円)の売上高を目指す。
 ショットは耐衝撃性やひっかき傷などに強いアルミノケイ酸塩ガラスを独自の配合で製造。他社のアルミノケイ酸塩ガラスと比べて外部からの力を吸収する圧縮応力を2割高めたほか、材料の硬さを示す「ビッカース硬度」も上回っているという。光の透過率は他社製品と変わらない。
 スマホはタッチパネルが大きいため、液晶などを守る保護ガラスの重要性が高まっている。現在は工業用ガラス大手の米コーニングの「ゴリラガラス」が市場の大半を占めており、米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)5」も採用しているとされる。
 ショットの11年9月期連結売上高は29億ユーロ(3410億円)。1966年に日本に販売子会社を設立し、08年10月には日本の画像処理機器メーカーのモリテックスを子会社化している。

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