2011年7月15日金曜日

半導体検査、速度2倍、アドバンテスト、NAND型向け。

 半導体検査装置大手のアドバンテストは、NAND型フラッシュメモリー向けの新型検査装置を発売した。工程別に2機種を用意。検査速度を従来比で2倍以上に高めたほか、同時に検査できる数を増やすことで検査コストを半分程度に抑えることができる。次世代のNAND型フラッシュメモリー向けでの需要を見込む。
 新型検査装置のうち、ウエハーの状態で検査する「HA5100CELL」では、動作周波数は競合製品に比べて2倍以上の100メガ(メガは100万)ヘルツを実現。同時に4枚のウエハー、チップでは6144個のNAND型フラッシュメモリーを検査できる。パッケージ後向けの「T5773」では、動作周波数は最大200メガヘルツで同時に768個のNAND型フラッシュメモリーを検査できる。
 NAND型フラッシュメモリーは、スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末などの登場で需要が拡大している。さらにデータの転送速度が毎秒400メガビットと従来比で10倍近く高速化する次世代製品も開発されている。アドバンテストでは、次世代NAND型フラッシュメモリー向けの検査装置をいち早く投入することで売上高を拡大する狙いだ。

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