2013年1月29日火曜日

曲がるタッチパネル、産総研、実用化急ぐ、カーボンナノチューブ活用。


 産業技術総合研究所は、曲げに強いタッチパネル=写真=を試作した。代表的なナノテクノロジー(超微細技術)素材のカーボンナノチューブ(筒状炭素分子)を塗ることで、折り曲げても電気を流せる透明フィルムをパネルに使った。丸めて持ち歩けるタッチパネルの実現につながる成果。耐久性などを高め、早期の実用化を目指す。
 新しい導電フィルムはカーボンナノチューブのインクを印刷技術で表面に印刷して作る。高温や真空の状態で製造する現行のインジウムとスズの酸化物を使うフィルムに比べ、製造コストを大幅に減らせるという。衝撃や曲げにも強い。
 このフィルムを隙間ができるようにして2枚張り合わせたタッチパネルを試作。曲げた状態でペンでパネルをなぞり、ペンの軌跡がディスプレーに表示できることを確かめた。

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