■産業技術総合研究所 28日、持ち運べる燃料電池システムを開発したと発表した。市販の液化石油ガス(LPG)カセットボンベ1本で24時間連続運転できるという。災害時や野外でも電子機器を使えるようにする。2~3年後の実用化を目指す。 試作システムは縦23センチメートル、横約25センチメートル、高さ約13センチメートル。重さは5キログラム程度。出力は50ワット。電圧は電池のつなぎ方によって5~36ボルトという。 微小な固体酸化物形燃料電池を36本入れた。燃料電池をバーナーで燃焼した排ガスで温め、LPGを供給して発電する。2分以内に5ボルトで動く発光ダイオード(LED)ライトを点灯できた。 従来はLPGをいったん高価な貴金属の触媒を入れた装置で処理する必要があった。今回、電極にナノ(ナノは10億分の1)メートルサイズの酸化セリウムを採用、LPGから直接発電できるようにした。 |
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