2011年7月12日火曜日

燃料電池用新素材、耐酸化性能2倍に、日立金属、長寿命化に貢献

 日立金属は11日、耐酸化性能を2倍に高めた燃料電池セパレーター用の新素材を開発したと発表した。燃料電池の寿命を延ばし、普及の後押しとなる部材として電池メーカーに売り込む。2011年度中に量産を始め、15年度の売り上げは5億円をめざす。
 開発したのは鉄とクロムを主成分とした金属板。鉄を主成分とするため、従来はニッケルやアルミニウムを主成分とする競合品に比べてさびやすいのが弱点だった。合金の比率見直しや内部組織の改良で、1平方センチ当たりのさびの発生量を3000時間で2ミリグラムと従来品の半分に抑えた。導電性や強度も改善した。
 燃料電池はセルと呼ばれる電気をつくり出す部品を積層した構造で、セパレーターはセルを支えるとともにセル同士を電気的に接続する役割を果たす。さびると電気を通さなくなるため、素材の耐酸化性能は燃料電池の寿命に直結する。燃料電池は15年以降に普及期に入るとされているが、長寿命化が課題だった。
 日立金属は金属板だけでなくセパレーターに加工した製品も供給する。既にサンプル出荷を開始しており、顧客に採用を呼び掛けている。

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