NTTデータは1万個のセンサーのデータを毎秒数十万件の速度で解析処理できるシステムを実用化した。橋に組み込んだ多数のセンサーを使い、コンクリートなどの劣化状態を瞬時に判定できる。米国の金融業界で自動取引システムなどに採用されている技術を応用した。企業や自治体などに売り込み、2015年度末までに200億円の売り上げを目指す。 設定した条件に基づいて自動的に株式を売買する「アルゴリズム取引」システムなどで実績のある処理手法を採用した。「CEP(複合イベント処理)」と呼ばれる手法で、刻々と変化するデータを、リアルタイムで処理できる。 今回、橋の劣化状態を判定する既存ソフトの判定ロジックをCEPに組み込み、1万個のセンサーの情報から橋の劣化状態をリアルタイムに判定する実験に成功した。 NTTデータは今回のシステムを、業務システムのデータを分析して経営戦略に生かす「ビジネスインテリジェンス(BI)」の分野で利用する。大量のデータをリアルタイムで処理できる利点を企業などに売り込む。 |
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